2009年12月25日金曜日

ゼミ説明会を開催

先週は、来春から3年生になる学生さん向けに、ゼミ説明会を開催しました。

じつは昨年度までは、私の所属する社会科教室では、「指導教員届」を提出する前に、学生と教員とがゼミについて話をする機会がありませんでした。つまり学生は自分の志望するゼミ(の先生)のことを良く知らないまま指導教員届を提出する、教員も学生のことを良く知らず指導教員届を受け取る、という状況だったわけです。もとより、それまでに、授業等でお互いが見知っている関係であれば、これでも問題はないのですが、すべての学生-教員がそのような関係になっているわけではりません。案の定というべきか、中には「○○先生のゼミが、面白い(楽しい)らしい」という人づてに聞いた噂話レベルで、所属ゼミを決めていた学生もいたようです。そして、当然のことながら、そのような学生のなかには、入ゼミ後に後悔する者もいるようです。そこで、今年度から、このようなお互いの不幸をなくす(減らす)ために、原則としてオフィスアワーを設け、ゼミの説明を行なうようになったという次第です。

今回、私が説明会で学生さんたちに強調したのは、「どのゼミに行くにせよ、『友達が○○ゼミに行くから、自分も○○ゼミにする』とか、『××ゼミが面白いらしいから、××ゼミにする』といったような、主体性のない選択は、絶対に避けなさい」ということでした。

面白いと思うことは、人によって違うのだから、人が面白いと言っていても、自分にとっては面白くないかもしれません。でも、それで良いのです。感じ方や何を学ぶかといったことは、人と違っているほうが良い。人と違うということは、「差別化」が可能だ、ということです。他人には真似のできない自分の強みを作り出すことに、つながります。

説明会では、私からゼミについて説明した後、現役のゼミ生たちに2年生が質問できる場を設けました。ただし、その場に教員である私が居ては、学生同士の自由な意見交換ができないでしょうから、私はこのときは席を外しました。

残念だったのは、このように現役ゼミ生から話を聞ける場をせっかく設けたのに、説明会の開催案内に気づくのが遅れた(見落としていた)とかで、説明会が終わってから研究室を訪問してくる学生が多かったことです。私個人については、このような学生についても、都合がつく限りで応対しましたが、「現役ゼミ生から話を聞ける場」は、ゼミ生の都合もありますので、「じゃあもう一度開催します」というわけにもいきません。

身の周りの案内や周知に注意し、それに従って対応するという能力は、社会人になれば、ますます重要になります。そもそも就職活動で、会社説明会の開催案内に気づくのが遅れて参加しそびれたら、その時点で、その会社への就職は、「アウト」です。学生のうちに(なるべき1~2年生のうちに)、こうした社会人としての必須能力をきちんと身につけておいて欲しいと願っています。

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