2015年5月6日水曜日

最近みたアフリカ関連映画3本

このところ1ヶ月弱のうちに、アフリカ関連映画を3本、立て続けに見る機会に恵まれました。

1本目:『トゥーマスト:ギターとカラシニコフの間で』
http://www.uplink.co.jp/toumast/
ニジェールにおけるウラン開発をめぐる不正義に抗するサハラ砂漠のトゥアレグ族に焦点をあてたもの。かつてカラシニコフ銃で武装して抵抗していたが、いまは銃をギターに持ち替えて、音楽を通じた抵抗を模索している人々を取り上げている。「トゥーマスト」は現地の言葉で、「アイデンティティー」の意。



2本目:『バオバブの記憶』
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY200904060226.html
アフリカ各地で見られる独特の木、バオバブ。バオバブには、精霊が宿っていると信じられているので、人々はこれを極力切り倒さない。この映画では、バオバブのあるセネガルの某村での人々の生活から、この地にも及んでいる近代化のあり方を問うている。
少し前の映画だが、先月に1日だけ、ポレポレ東中野で復活上映。本橋監督は、じつはポレポレ東中野のオーナーでもある。


3本目:『風に立つライオン』
http://kaze-lion.com/
ケニアに日本から派遣された医師での現地での患者との交流と、日本に残した人々をめぐるドラマ。日本側のシーンも多くて、必ずしもアフリカ映画とはいえない。ケニアでの医療活動は、隣国スーダンの内戦による負傷者の治療が中心である。原作はさだまさしの小説で、舞台は1980年代なのだが、映画では、このスーダン内戦で怪我をした少年兵が麻薬を打たれていたことになっている。
ただ、たとえば1990年代のシエラレオネ内戦において、少年兵に麻薬が打たれていたのはよく知られているけれども、同様のことが1980年代のスーダン内戦でもあったのかどうか、私は知らない。時代考証として正しいのだろうか?

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