2013年10月5日土曜日

第35回コーヒーサロン 「ルワンダ・コーヒー:涙を越えて」(名古屋会場)

東大の池本先生が主催されている「コーヒーサロン」の第35回「ルワンダ・コーヒー:涙を越えて」に出席するべく、名古屋まで足を運びました。以前(7月)に東京で内容的に似通ったセミナーが開催されていたのですが、土曜日にもかかわらずの校務で足を運べず、大変悔しい思いをしていたところ、名古屋開催があったのでこれ幸いと出かけた次第です。

そもそも「ルワンダ+コーヒー」というのは、アフリカ研究としても、国際政治学としても、さらには一次産品経済論としても見過ごせないテーマです。それを、日本でもっともコーヒー栽培に精通した川島良彰氏が語るわけです。しかも7月の「未来世紀ジパング」でも、そのご活躍ぶりを見たばかり。こんな素晴らしいチャンスを二度も逃すわけには絶対にいきません。そう思いながら会場に到着して、受付の方から「どちらから来られたのですか」と聞かれて「千葉からやってきました」とお話ししたら、たいへん驚かれました。まあ、そうでしょう。しかし、かつてベトナムのコーヒー農家までヒアリングに出かけたことがありますが、だいたいコーヒーというのは標高の高いところで生産されるので、その農家を訪ねようとなると「街灯なし、ガードレールなし、舗装なし」の山道を行くことになりがちです。それに比べたら、新幹線であっという間の名古屋に行くのは超ラクチンです。どうってことはありません。

セミナーの内容は、期待に違わず大変に素晴らしいものでした。半日でこれほど充実した情報収集ができたのは何年ぶりでしょうか。川島氏の話ももちろん興味深かったですが、伊藤亮太氏のルワンダコーヒー論がたいへんに有益な内容でありました。質疑応答の後にご挨拶をさせていただいたら、小生のかつての論文も読んで下さっていたとのこと。ありがたい限りです。

この数年、コーヒー研究からは遠ざかって別の一次産品の研究を手がけてきましたが、実は数ヶ月ほど前にコーヒー関係の統計を久方ぶりに眺める機会があり、この数年の変化にいろいろと思うところがありました。こうしたなかで、伊藤氏からルワンダコーヒーの「進化」を知らされることとなり、すこし「血」が騒いだ次第です。

すばらしいセミナーを開催してくださった池本先生にも御礼を申し上げます。

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