遅ればせながら、ジャック・アタリ『21世紀の歴史』(作品社、2008年)を読みました。
この本は、人類史を大きく発展させる原動力となった市場の発展の法則を踏まえ、21世紀の世界の行方を、大胆に試論的に論じた書です。アタリによれば、21世紀の世界は、次のような弁証法的なステップを踏んで展開していくといいます。すなわち、「第一段階:市場原理がますます発展していく(超帝国)」→「第二段階:秩序や安全性が大きく揺らぎ、世界各地で混乱や内戦などが頻発する(超紛争)」→「第三段階:市場の機能や暴走を制限し、人類の狂気を理性で押さえ込むことで、公正・平穏・連帯・友愛に満ちた世界が構築されていく」(超民主主義)というステップです。
アタリのこうした未来予測には、多くの異論・反論がありえるでしょう。しかし「なるほど、確かにそうなりそうだな」と思わされる指摘が随所に散りばめられているのも、事実だと思います。世界や社会の数十年単位での大きな流れがどうなっていくのかを考える上で、導きとなる本です。特に21世紀を長く生きていく若い人に読んで欲しい、そんな本です。
2010年3月21日日曜日
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