2011年6月29日水曜日

猛暑日、しかし冷房は使えず

今日は千葉市で35.0度を記録したそうです。この夏初めての猛暑日でした。ちなみに、千葉市で6月に猛暑日を観測したのは、史上初だそうです。

さてわたしは水曜日の3時間目に講義を行っています。大学は電力の大口需要者であり、電力需給が厳しいということで、節電を心がけるようにしています。今日もなるべく冷房を使わないようにしたいとは思ったのですが、いかんせん一日のなかで一番暑い昼過ぎの教室に温度計を持ち込むと、たちまち30度を超えてしまいました。しかも湿度も75%を超えていたので、授業開始後しばらくしてすこし冷房を入れてみました。

ところが、しばらくすると省エネ担当の方が教室までお見えになり、「電力使用量が増えていて非常にまずいので、エアコンを切って欲しい」とのことでした。致し方ありません、エアコンは切りました。すると再び蒸し風呂に逆戻りです。


節電のためにエアコンが使えないのは仕方がありません。また、私の職場の講義棟は築40年を超えていますが、むかしはエアコンなしだったのも事実で、贅沢を言ってはいけないのでしょう。ただつくづく問題だと思うのは、建物の断熱性が低いことです。壁や天井にはおそらく断熱材など入っていないように思われます。窓もガラス一枚です。これでは、外気の影響をモロに受けてしまいます。この(おそらく)断熱材なし、一重窓というのは、講義棟だけではなく、研究室のある建物も同じで、私の研究室は最上階ですが、真夏の昼間などは冷房を切るとたちまち30数度になります。建物自体が発熱してしまっているという感じです。

建物に断熱材が入っていれば、そして窓が二重になっていれば、外気の影響を受けにくくなりますし、エアコンも、少し入れただけでよく効くようになるはずです。そしてそうであれば、エアコンによる電力の消費量もぐっと少なくて済むわけです。

本州の建物では、断熱材なし、窓は一重というのが一般的ですが、私の生まれ育った北海道ではまったく違います。建物には断熱材が入り、窓が二重というのが常識です(窓が一枚の建物など、ありません)。とはいえ最近は本州でも、新築のマンションなどで外断熱を売り物にしているものが増えていますし、エコポイント制度の後押しもあって、窓を二重化する家も増えていると思います。こういう、断熱効果を高めた建築が、もっともっと世の中に広まらないといけません。

本来ならば、数年前の教育学部の建物の改修工事のときに、断熱材を入れたり、窓を二重にするなど、断熱効果を高める処置をしておければよかったとわたしは思います。じつは改修工事の際、わたしは、研究室のある建物については窓を二重にするよう、要望しました。断熱効果を高める処置をすれば、それだけお金がかかりますが、その分だけ冷暖房費が削減されるわけで、長い目で見ればそのほうが安上がりになるはずだし、何よりもエコだろうという考えに基づいたものです。しかし要望は、「予算がない」の一言で却下されました。

要するに、断熱効果を高める処置という、短期的にはお金がかかってマイナスだが長期的には電力の節約になってプラスという政策がとられなかったわけです。そして、断熱効果を高める処置をしないので、短期的には安上がりでプラスだが、長期的には毎年毎年電力を浪費してしまいお金がかかるという、マイナスの政策が取られたわけです。このツケが、節電が求められるようになった今夏に、早速出ているわけです。

こういう、目先の利益を優先したばっかりに、長期的にツケを払わされるという構図は、もうありとあらゆるところにあります。消費税を上げるよりほかないはずなのに、なかなか上げられない日本の政治経済状況もこれに似ているように思います。

なんだか最後は暗い話になってしまいました。来週の授業日は、暑くなければよいのですが。

0 件のコメント:

コメントを投稿