週末に所用があって青森市に行ってきました。青森県には何度か足を運んだことがありますが、青森市については駅での乗り換えを何度か経験したことがあるぐらいで、市内を歩いたのは初めてでした。
さて、青森市内で住宅を見ていて思ったのですが、北海道との共通点が非常に多いと感じました。誤解を恐れずに言うと、ここは本州ではなく北海道だと思います。
まず、一軒家では、玄関にフードがあります。これは見たことがない人にはわかりにくいのですが、要は玄関が二重になっていることで、寒さをしのげる。これがあることのメリットとしては、ほかにもあって、たとえば室内に入れるわけにはいかないが外に置いておくと雪に埋もれかねない除雪用具などを、玄関の外かつフードの内側に置いておけます。また、瓦の屋根などなく、傾斜のある金属製の屋根か、無落雪の平らな屋根ばかりです。さらに、戸外に大きな石油タンクがあります。つまり暖房のエネルギーを灯油に頼っており給油管が室内につながっていることを意味しています(このあたり、本州の人には仕組みがわからないでしょうが)。こうした点は、すべて北海道と共通している一方で、首都圏以西では見られないものです。
他方で、マンションに目を向けてみると、首都圏では一般的な外廊下というものがありません。エレベーターは、「2戸1基」もしくは「3戸1基」になっているようです。寒冷地では、外廊下を設ける場合には、そこに雪が入り込むのを避けるべく、外廊下の壁を透明もしくは半透明のフードで覆う必要があります。昔のマンションでは、このタイプが確かにあったのですが、最近は、外廊下そのものを設けないというのが一般的です。この場合、外廊下に部屋が面するということがなくなるので、プライバシーが向上するというメリットがあります。どうしてこのすばらしい仕組みが首都圏で普及しないのかというと、「2戸1基」もしくは「3戸1基」でエレベーターを設ける必要があり、そうなると分譲価格がすこしだけ高くなるからです。いずれにしても、マンションに外廊下がないこと、これも北海道と青森市で共通しています。
青森市は本州の一部です。しかし風土に規定される住環境という観点からみると、首都圏よりもむしろ北海道との共通点のほうが多いのではないかとさえ思われます。ついでに言うと、道路の傷み具合なども共通しているように感じました。これは雪と除雪作業によって、アスファルトが傷むためです。
それにしても、いつも思うのですが、こうした温帯圏と亜寒帯圏とで異なる一軒家やマンションの仕組みの境目(境界線)は、どのあたりになるのでしょうか。東北のどこかであることは間違いありませんが・・・。
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