2012年11月17日土曜日

「誰も知らない基地のこと」

映画「誰も知らない基地のこと」を、先日見ました。

これは、沖縄、ディエゴ・ガルシア、そしてイタリアのビチェンツァといった米軍基地に悩まされている地域の人々の声と、チャルマーズ・ジョンソン、ノーム・チョムスキー、キャサリン・ラッツといった米国の世界戦略・軍事戦略に批判的な声を上げてきた学者へのインタビューとを組み合わせながら、米軍基地の世界的な展開と、それが各地で引き起こす問題を取り上げたドキュメンタリー映画です。このなかで、冷戦が終わってから、世界各地の米軍基地が冷戦中よりも増加していること、それがこの間の中東・東欧・中央アジアといった紛争地を中心に増えていることがはっきり示されていたのが、印象的でした。こういうことには、個別地域の基地(たとえば沖縄)だけを見ていると、なかなか目が行き届きません。他方で、辺野古や高江のヘリパッドを、米軍基地のグローバルな増殖過程の一環として捉えなおすことの必要性にも、気づかされます。

この映画は、首都圏では夏に公開されていましたが、先月の沖縄での米兵による暴行事件をうけて、急遽アンコール上映されています。驚くべきは、これがたったの500円で見られる、ということです。上映映画館であるUPLINKさんのこの映画に対する強い思い入れのようなものを感じます。学生さんたちに、お勧めしたい映画です。

http://kichimondai.com/
http://www.uplink.co.jp/movie/2012/3556

2012年10月15日月曜日

日本国際経済学会で報告

週末は神戸まで出張し、甲南大学にて開催された日本国際経済学会・第71回全国大会に参加しました。昨日の日曜日には、私も報告をしてきました。甲南大学には初めて足を運びましたが、緑溢れるキャンパスに、現代的で風格のある綺麗な校舎が配置されていて、とても雰囲気の良い大学でした。

学会終了後に、甲南大学の近くにて、知り合いと食事をして、最終の新幹線で帰ってきましたが、日曜夜の最終の新幹線なのに、自由席には座れないで立っている乗客がかなりいて、その混雑ぶりにビックリしました。とはいえ、品川からの総武快速線は、さすがに休日の終電ということで、ガラガラでした。

2012年9月21日金曜日

東京証券取引所を見学しました

今日は、ゼミの「社会科見学」の一環として、ゼミ生達とともに、東京証券取引所を見学してきました。また、この見学をアレンジしてくださったSMBC日興證券さんによる金融経済教育のセミナーもあわせて受講しました。

東証の見学では、TOPIXは1968年1月4日時点の時価総額を100とした指数であるとか、TOPIXの算出は毎秒毎なのに対して日経平均の算出は15秒毎だとか、新規上場の際に鳴らされる鐘をつく回数は5回と決まっているのだとか(「五穀豊穣」から5回)、証券取引になじみがあっても意外と知られていないtriviaを教えていただくことができ、楽しめました。

写真は、東証のなかの、かつて立会場だった場所にある、マーケットボードです。一時的に「歓迎 千葉大学」という表示にわざわざ切り替えていただくという、細やかなお心遣いをいただき、感激しました。



また、東証見学後のセミナーでは、1冊1700円もするテキストをはじめとして、様々な資料を頂戴したうえで、フィナンシャルプランナーの方から、金融やマネープランについて学習することができました。内容は、授業で私が教えてきたこととも接点が多かったので、ゼミ生たちにとっては、この分野に関するトピックを改めて確認したり、深めたりするまたとない良い機会になったのではないかと思います。

見学とセミナーをお世話していただいたSMBC日興證券の方によると、「セミナーの最中に寝てしまう方もおられるのだが、今日の千葉大の学生さんたちは熱心に聞いてくださったです」とのことで、ホッとしました。こういう真面目なところは、教育学部の学生の良いところだと思っています。

2012年8月17日金曜日

給料が、下がりました・・・

今日は給料日。本来ならば「うれしい日」ですが、千葉大に奉職して今回ほど「うれしくない給料日」は、ありません。もちろん、臨時給与特例法への対応と称して、今月から給料が大幅に切り下げられたからです。

ふと思い立って、5年前の同時期、つまり着任して最初の年の8月の給与明細を見て、愕然としました。なんと、着任した年よりも、手取りが減っているのです。俸給額だけで比べると、なお現在のほうがわずかに高いですが、いかんせんこの間、健康保険や年金の保険料が上がっていますし、何と言っても初年度には控除されなかった住民税が差し引かれているからです。なんだか、この5年間の教育・研究の成果を暴力的に否定された気分で、ワークモチベーションが下がりそう・・・いや、下がりました。

おそらく、着任して4年以内の方だと、俸給額そのものが着任時より下がったと思われます。また年々の昇給幅が低くなっている年長の方なども、5年前よりも俸給額自体が下がったのではないかと、思われます。

来年からは復興所得税増税も始まりますので、さらに生活が圧迫されます。まったく大学、そして政府・民主党のやり方には、困ったものです。

2012年8月2日木曜日

免許状更新講習を、行ないました

今日は、教員免許状更新講習を、朝から夕方まで行ないました。現職の学校教員が10年に一度受けなくてはいけないという、あの講習です。30代・40代・50代の学校教員計55名ほどを相手に、5時間の講義+1時間の試験でした。ちなみに私の授業の受講者の学校教員は、幼稚園・小学校・中学校・高校などさまざまですが、中学校の先生が一番多かったです。

私の講義のタイトルは、「21世紀の世界をどう見るか――人口・エネルギー・食糧から考える人類の過去・現在・未来」。内容としては、人口・エネルギー(特に石油)・食糧という3つの観点から、人類と世界経済の過去・現在・未来(21世紀)を大づかみに考える、というものでした。おおむね興味深く聞いていただけたように思います。ありがとうございます。

講義を担当してみての感想ですが、普段学生さん相手にするのとは違う、年長者を相手にすることならではの面白さが、ありました。私は専門家の端くれですが、いかんせん40代・50代の方が経験してきた1950年代・60年代の生活については、経験していないので、皮膚感覚としてはわからない部分があります。ですが今回、受講者から教えてもらったことがありました。また、「年長者ばっかりを相手に授業するのは、大変だったでしょう」と労ってくださった方も、おられました。うれしかったです。

それはそうと、受講者からのアンケートを見ていると、「暑い」とか「寒い」とか、いろいろな意見が出てきてしまいます。わたしは教室に温度計を持ち込み、28度を僅かに下回る程度で室温が維持されるよう、エアコンの調整に気を配っていました。また、エアコンの風の向きについても、受講者に直接当たることがないようにしていました。ですが、ここまでしてもなお、まったく正反対の意見が出てくるのです。一定数の人間が揃うと、本当にいろんな意見の持ち主が出てくるのだということを、あらためて痛感させられました。

2012年7月17日火曜日

学長と、団体交渉(団交)を行ないました

今日は、千葉大ユニオン(労働組合)の事務局長として、執行部の仲間とともに、斉藤学長との団体交渉に臨みました。もちろん、臨時給与特例法による、給与の引き下げをめぐってです。わたしのような准教授の場合、年収ベースで8%以上の削減になるうえに、そもそも引き下げに合理性がなく、震災復興にもかえって悪影響です(*)から、断固認められません。しかし、大学側は、組合からの要望の一部については譲歩してきましたが、大枠としては譲歩せず8月から給与削減を実施する、とのことでした。

交渉内容については、千葉大ユニオンのHPに掲載してあるので、ここでは記しません。ただ、この問題については、今後も引き続き取り組むつもりです。


(*)給与の削減によって、所得税・住民税のほか、各種社会保険料の納付額が減少します。また、消費が不活発になり、企業業績にも悪影響をあたえます。

2012年6月27日水曜日

ゼミのOGが研究室を訪ねてくれました

このところ、「超」がつくほどヒーヒー言っています。というのも、給与の大幅な削減という案が大学当局側から降って来て、それへの対応に組合の役員として追われているから、というのが大きいのですが、その合間を縫う形で6/21木曜日から6/24日曜日まで沖縄に出張していたりもしまして、体力的にもきつかったからです。

ちなみに6月23日は沖縄では慰霊の日で、沖縄にとっては特別な日です。今年は復帰40周年という節目の年、なかであの危険なオスプレイを普天間に配備という、ありえない事態が進行していくなかで、この慰霊の日の様子を現地のメディア(新聞)報道を通して知ることも、ついでながらできて、本当に良い時に訪問できたと思っています。この慰霊の日の沖縄での報道と、本土での報道とは、あまりにも違うのです。

さて話を本題に戻すと、ヒーヒー言いながらでも授業はきちんとやります。その授業を終えて、研究室で3年生のゼミ生と就職についての話をしていたところに、ちょうどこの春に卒業したOGが訪ねてくれました。聞くと仕事の帰りだそうで、今日は午後から年休を取ったそうです。ご丁寧にお土産まで持ってきてくれました(どうもありがとう!)。いろいろと仕事の話を聞かせてくれました。「卒論で統計データ処理のためにMS-Excelに慣れたのが、社会人となっていまの職場での仕事に役に立っている」と言われまして、教員としてはうれしかったです。

あともう一つ、面白かったことがりました。それは、ちょうどその場にいたゼミ生に何か就職活動のアドバイスをしてくれとこのOGに頼んだところ、このOGが言ったことが、その直前まで私がゼミ生に言っていたことと殆ど同じだった、ということです。示し合わせたわけでも何でもでもないのですが・・・。それにしても、同じメッセージをゼミ生に伝えるのでも、私が伝えるよりも、ちょっと年上のゼミの先輩が伝えるほうが説得力が高い(こともある)、ようです。私としては、これは教員として悲しむ事では別になく、むしろ同年代同士での学びあいのほうが重要なこともある、という一例だと思っています。こういう、OB/OGと現役のゼミ生との出会いの場、交流の場を作っていくのも、今後の課題かもしれません。