東大の池本先生が主催されている「コーヒーサロン」の第35回「ルワンダ・コーヒー:涙を越えて」に出席するべく、名古屋まで足を運びました。以前(7月)に東京で内容的に似通ったセミナーが開催されていたのですが、土曜日にもかかわらずの校務で足を運べず、大変悔しい思いをしていたところ、名古屋開催があったのでこれ幸いと出かけた次第です。
そもそも「ルワンダ+コーヒー」というのは、アフリカ研究としても、国際政治学としても、さらには一次産品経済論としても見過ごせないテーマです。それを、日本でもっともコーヒー栽培に精通した川島良彰氏が語るわけです。しかも7月の「未来世紀ジパング」でも、そのご活躍ぶりを見たばかり。こんな素晴らしいチャンスを二度も逃すわけには絶対にいきません。そう思いながら会場に到着して、受付の方から「どちらから来られたのですか」と聞かれて「千葉からやってきました」とお話ししたら、たいへん驚かれました。まあ、そうでしょう。しかし、かつてベトナムのコーヒー農家までヒアリングに出かけたことがありますが、だいたいコーヒーというのは標高の高いところで生産されるので、その農家を訪ねようとなると「街灯なし、ガードレールなし、舗装なし」の山道を行くことになりがちです。それに比べたら、新幹線であっという間の名古屋に行くのは超ラクチンです。どうってことはありません。
セミナーの内容は、期待に違わず大変に素晴らしいものでした。半日でこれほど充実した情報収集ができたのは何年ぶりでしょうか。川島氏の話ももちろん興味深かったですが、伊藤亮太氏のルワンダコーヒー論がたいへんに有益な内容でありました。質疑応答の後にご挨拶をさせていただいたら、小生のかつての論文も読んで下さっていたとのこと。ありがたい限りです。
この数年、コーヒー研究からは遠ざかって別の一次産品の研究を手がけてきましたが、実は数ヶ月ほど前にコーヒー関係の統計を久方ぶりに眺める機会があり、この数年の変化にいろいろと思うところがありました。こうしたなかで、伊藤氏からルワンダコーヒーの「進化」を知らされることとなり、すこし「血」が騒いだ次第です。
すばらしいセミナーを開催してくださった池本先生にも御礼を申し上げます。
2013年10月5日土曜日
2013年9月10日火曜日
東京ガス袖ヶ浦工場を見学しました
ゼミでは、毎年夏休みに、経済施設の見学に行くことにしています。行き先については、ゼミ生に候補を挙げてもらって投票で決めていますが、今年の訪問先は「東京ガス袖ヶ浦工場」。世界最大級のLNG(液化天然ガス)受け入れ基地です。こちらでは、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、カタールなどから天然ガスを受け入れているそうです。
日本の場合、欧州とは異なり天然ガスを輸入できるパイプラインがないので、輸入モノはすべてタンカーに頼ることになります。このとき、産地で気体のガスを冷却しマイナス162度以下にすると容積が600分の1となって、かさばらずに都合がよい。そうやって冷却・液化されて運ばれてきた天然ガスを受け入れ、気体に戻すのがこの袖ヶ浦工場です。
ところで、敷地内に多数あるLNGタンク(当然、極低温の液体が入っています)の周りには、断熱材があるそうですが、その外周にはヒーターを張り巡らせているそうです。これは、そうしないと、マイナス162度の大量のLNGが、凍土を拡大させていってしまうからだそうです。たしかに大量の極低温の液体を地中に保管していると、凍土も出来てしまうのでしょう。
今回、見学先の東京ガスの方に教えていただくまで知らなかったことが幾つかありましたが、そのひとつが「LNGはタンカーでの輸送中に冷やし続けているわけではなく、保冷をしっかり行なっているだけ」ということです。かねてよりLNGのタンカーの写真を見て、「あれは途中で気化しないよう冷却装備でずっと冷やし続けながら日本に運んでいるのだろう」と思い込んでいたのですが、完全に勘違いをしておりました。ひとつ賢くなりました。
日本側の受け入れ基地を見学したので、今度は産地側の冷却・積み出し側も見てみたいと思いました。これはそう簡単ではないでしょうが、カタールでもインドネシアでもマレーシアでもどこでも良いので、いつか実現させたい。ついでに、タンカーに乗ってそのまま日本まで旅してみたいものです(海運業界を担当している新聞記者の方だと、こういった経験をお持ちの方がおられるようですが・・・)。
日本の場合、欧州とは異なり天然ガスを輸入できるパイプラインがないので、輸入モノはすべてタンカーに頼ることになります。このとき、産地で気体のガスを冷却しマイナス162度以下にすると容積が600分の1となって、かさばらずに都合がよい。そうやって冷却・液化されて運ばれてきた天然ガスを受け入れ、気体に戻すのがこの袖ヶ浦工場です。
ところで、敷地内に多数あるLNGタンク(当然、極低温の液体が入っています)の周りには、断熱材があるそうですが、その外周にはヒーターを張り巡らせているそうです。これは、そうしないと、マイナス162度の大量のLNGが、凍土を拡大させていってしまうからだそうです。たしかに大量の極低温の液体を地中に保管していると、凍土も出来てしまうのでしょう。
今回、見学先の東京ガスの方に教えていただくまで知らなかったことが幾つかありましたが、そのひとつが「LNGはタンカーでの輸送中に冷やし続けているわけではなく、保冷をしっかり行なっているだけ」ということです。かねてよりLNGのタンカーの写真を見て、「あれは途中で気化しないよう冷却装備でずっと冷やし続けながら日本に運んでいるのだろう」と思い込んでいたのですが、完全に勘違いをしておりました。ひとつ賢くなりました。
日本側の受け入れ基地を見学したので、今度は産地側の冷却・積み出し側も見てみたいと思いました。これはそう簡単ではないでしょうが、カタールでもインドネシアでもマレーシアでもどこでも良いので、いつか実現させたい。ついでに、タンカーに乗ってそのまま日本まで旅してみたいものです(海運業界を担当している新聞記者の方だと、こういった経験をお持ちの方がおられるようですが・・・)。
2013年6月13日木曜日
千葉大ユニオン事務局長の任期を終えて
今日は千葉大学ユニオンの第10回定期総会がありました。昨年6月11日の定期総会以来、1年間に渡って事務局長を務めてきましたが、おかげさまで何とか任期を終えることができました。この間、臨時給与特例法をうけて給与の平均7.8%引き下げ、退職手当の段階的な15%引き下げ(生涯年収で500万円ほどの減少です)、さらには労働契約法の改正など、国立大学(法人)史に残る大改悪に幾度も遭遇することとなりました。「通常であれば数年分の課題が一遍に降って来た1年だった」という感想を強く持ちました。また、国立大学が直面する課題や、学術研究のあり方など、いろいろと思うところが多くありました。
役員の仕事は初めてでしたが、やはり何事も経験してみるものです。普段は付き合いのない他学部・他キャンパスの方とお話しをして、彼我の違いに驚かされることが多くありました。大学全体を俯瞰的に見る視点と機会を得たことも良い経験になりましたし、他学部の方と知り合いになれたことも、貴重な財産になりました。かつてユニオン役員を務めた学内の先生や、他大学の組合に出かけて話を聞いてきたりしたのも、楽しい思い出です。
とにかく、書物を読んでいても決して学べないことを多く学べましたのが良かったです。好き好きや得手不得手もあろうかと思いますが、関心のある方や特に若い方には「機会があったら、是非一度、やってみて下さい」とおすすめしたい。「研究の時間を割かれる」と尻込みされる方もおられるかと思いますが、人は研究だけのために生きているのではないし、何より研究は基本的には長期戦であって、少々遅れてもあとからまた取り返すことができると思います。
何とか1年間の役目を終えることができたのも、支えてくださった仲間の役員、および組合員の皆さんのおかげだと感謝しています。特に総会には、教育学部から多くの組合員に参加していただき、心強かったです。この場で、御礼を申し上げます。
1年間、どうもありがとうございました。次期の役員の方々のご活躍をお祈りしています。
役員の仕事は初めてでしたが、やはり何事も経験してみるものです。普段は付き合いのない他学部・他キャンパスの方とお話しをして、彼我の違いに驚かされることが多くありました。大学全体を俯瞰的に見る視点と機会を得たことも良い経験になりましたし、他学部の方と知り合いになれたことも、貴重な財産になりました。かつてユニオン役員を務めた学内の先生や、他大学の組合に出かけて話を聞いてきたりしたのも、楽しい思い出です。
とにかく、書物を読んでいても決して学べないことを多く学べましたのが良かったです。好き好きや得手不得手もあろうかと思いますが、関心のある方や特に若い方には「機会があったら、是非一度、やってみて下さい」とおすすめしたい。「研究の時間を割かれる」と尻込みされる方もおられるかと思いますが、人は研究だけのために生きているのではないし、何より研究は基本的には長期戦であって、少々遅れてもあとからまた取り返すことができると思います。
何とか1年間の役目を終えることができたのも、支えてくださった仲間の役員、および組合員の皆さんのおかげだと感謝しています。特に総会には、教育学部から多くの組合員に参加していただき、心強かったです。この場で、御礼を申し上げます。
1年間、どうもありがとうございました。次期の役員の方々のご活躍をお祈りしています。
2013年3月22日金曜日
2013年3月6日水曜日
パネル討論会「ロシアのエネルギー資源にどう向き合うか-ロシア・カードの使い方」
環日本海経済研究所とユーラシア研究所の共催によるパネル討論会「ロシアのエネルギー資源にどう向き合うか-ロシア・カードの使い方」に参加するために、立正大学まで出かけてきました。
わたしはロシアについては全く不勉強ですが、エネルギー資源のうち特に石油については論考を発表したことがありますし、いくつかの授業で、石油について講じてきた経験もあります。したがって、エネルギー資源論は、まったくの門外漢ではありません。しかしながら、その討論会では、新聞や雑誌で流布している通説を批判する指摘がいくつかなされており、これらがたいへん勉強になりました。やはり特定の各地域をフィールドにしている方々の発言は、圧倒的なディティールに裏付けられており、傾聴すべきものがあります。
立正大学には初めて足を運びましたが、交通の便が良い上に、会場となった建物がきれいで、「さすがは私学」と唸ってしまいました。
わたしはロシアについては全く不勉強ですが、エネルギー資源のうち特に石油については論考を発表したことがありますし、いくつかの授業で、石油について講じてきた経験もあります。したがって、エネルギー資源論は、まったくの門外漢ではありません。しかしながら、その討論会では、新聞や雑誌で流布している通説を批判する指摘がいくつかなされており、これらがたいへん勉強になりました。やはり特定の各地域をフィールドにしている方々の発言は、圧倒的なディティールに裏付けられており、傾聴すべきものがあります。
立正大学には初めて足を運びましたが、交通の便が良い上に、会場となった建物がきれいで、「さすがは私学」と唸ってしまいました。
2013年2月27日水曜日
横浜へ出張
今日は、校務で横浜まで出張してきました。行き先は、神奈川県教育委員会および横浜市教育委員会です。教育学部の教員ならではの校務と言えます。
往路では、横浜駅から、みなとみらい線(横浜高速鉄道みなとみらい21線)に初めて乗りました。この路線は地下深くを走っているため、横浜駅でJRを降り、みなとみらい線のホームにたどり着くまで、いささか距離があります(分かりにくかったです)。数分で着く県庁前駅で降りて、目的地に向かいました。最初に神奈川県教育委員会へ、次いで横浜市教育委員会を訪問しました。復路では、最寄り駅が関内駅だったので、この駅から乗車し、横浜駅で乗り換えて、千葉まで戻ってきました。
それにしても、千葉から横浜は遠いです。往路は車内が混んでおり座れそうになかったので、確実に座れるグリーン車に乗ってしまいましたが、片道で950円もかかります。もちろんグリーン車料金は自腹です。グリーン車は、椅子の座り心地は違うし、車内販売もあるし、快適ではありますが、千葉から横浜までの乗車券が1050円である事を考えると、950円というグリーン車料金はやや高い気がします。混雑する朝晩はともかく、そうでもない日中ぐらいは、あと200円ぐらい安くならないものでしょうか。要するに、時間帯によって料金を変えてはどうか、ということです。土日祝日は200円引きになりますが、平日の日中もこれぐらいになると、利用しやすいような気がします。
往路では、横浜駅から、みなとみらい線(横浜高速鉄道みなとみらい21線)に初めて乗りました。この路線は地下深くを走っているため、横浜駅でJRを降り、みなとみらい線のホームにたどり着くまで、いささか距離があります(分かりにくかったです)。数分で着く県庁前駅で降りて、目的地に向かいました。最初に神奈川県教育委員会へ、次いで横浜市教育委員会を訪問しました。復路では、最寄り駅が関内駅だったので、この駅から乗車し、横浜駅で乗り換えて、千葉まで戻ってきました。
それにしても、千葉から横浜は遠いです。往路は車内が混んでおり座れそうになかったので、確実に座れるグリーン車に乗ってしまいましたが、片道で950円もかかります。もちろんグリーン車料金は自腹です。グリーン車は、椅子の座り心地は違うし、車内販売もあるし、快適ではありますが、千葉から横浜までの乗車券が1050円である事を考えると、950円というグリーン車料金はやや高い気がします。混雑する朝晩はともかく、そうでもない日中ぐらいは、あと200円ぐらい安くならないものでしょうか。要するに、時間帯によって料金を変えてはどうか、ということです。土日祝日は200円引きになりますが、平日の日中もこれぐらいになると、利用しやすいような気がします。
2013年2月12日火曜日
新日鉄住金・君津製鉄所の見学に出かけました
今日は、ゼミの一環として、新日鉄住金の君津製鉄所へ工場見学に出かけました。こちらには、3年前にもゼミ生ともにお邪魔したことがありますが、当時の社名は「新日鉄」でした。新日鉄と住金とが合併したのが昨年10月ですので、「新日鉄住金」になってからの訪問は初めて、ということになります。
さて前回、3年前に見学に行った際は、特に準備をせず、いきなり出かけました。ですが、これはやや失敗したと感じていました。というのも、鉄鋼産業の現状とか、銑鋼一貫製鉄所の諸工程(製銑(高炉)→製鋼(転炉)→圧延)についての知識なしにただ漠然と見学しても、学習効果は低い、ということがわかったからです。もちろん知識なしに見学しても、面白くないわけではない。しかし、事前に勉強して知識を得ておいたほうが、知識なしの場合よりも、何倍も面白く見学できるのです。料理のみならず勉強でも「下準備」が大事です。
というわけで今回は、1月のゼミで、鉄鋼産業の現状や、銑鋼一貫製鉄所の諸工程(製銑(高炉)→製鋼(転炉)→圧延)について勉強する機会を設け、その上で見学に出かけました。見学中のゼミ生達の反応を見ていると、やはり「予習」の意味はあったようで、今回は、前回以上に学習効果の高い工場見学になったように思います。
新日鉄住金は、世界で第2位の鉄鋼メーカーであり、このうち君津製鉄所は、同社で最大の鉄鋼生産量を誇っています。こういう世界に冠たる大企業の主力工場に簡単に足を運べる地の利に恵まれていることに感謝したいと思いますし、そのうちゼミ生たちが、今度は学校教員として児童生徒を連れて見学に行ってくれたら、と願っています。
第四高炉前にて。今から35年前、鄧小平氏は初訪日した際に、この君津製鉄所を訪れています。おそらく、彼もこの第四高炉を見たことでしょう。
さて前回、3年前に見学に行った際は、特に準備をせず、いきなり出かけました。ですが、これはやや失敗したと感じていました。というのも、鉄鋼産業の現状とか、銑鋼一貫製鉄所の諸工程(製銑(高炉)→製鋼(転炉)→圧延)についての知識なしにただ漠然と見学しても、学習効果は低い、ということがわかったからです。もちろん知識なしに見学しても、面白くないわけではない。しかし、事前に勉強して知識を得ておいたほうが、知識なしの場合よりも、何倍も面白く見学できるのです。料理のみならず勉強でも「下準備」が大事です。
というわけで今回は、1月のゼミで、鉄鋼産業の現状や、銑鋼一貫製鉄所の諸工程(製銑(高炉)→製鋼(転炉)→圧延)について勉強する機会を設け、その上で見学に出かけました。見学中のゼミ生達の反応を見ていると、やはり「予習」の意味はあったようで、今回は、前回以上に学習効果の高い工場見学になったように思います。
新日鉄住金は、世界で第2位の鉄鋼メーカーであり、このうち君津製鉄所は、同社で最大の鉄鋼生産量を誇っています。こういう世界に冠たる大企業の主力工場に簡単に足を運べる地の利に恵まれていることに感謝したいと思いますし、そのうちゼミ生たちが、今度は学校教員として児童生徒を連れて見学に行ってくれたら、と願っています。
第四高炉前にて。今から35年前、鄧小平氏は初訪日した際に、この君津製鉄所を訪れています。おそらく、彼もこの第四高炉を見たことでしょう。
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